当たりの強さとは

 当たりの強さが重要だとか言いますがどうやったらいいか。体重増やせばいいかなとか、筋肉増やせばいいとかそんな話が多そうです。そういった意味で、力学的なものや反射などを考えてみました。

おきあがりこぼしのように上半身より下半身の方が重たい方が安定性が優れていると想像すると思いますが。

 単純に上体の傾けにくさで考えれば、上体が重い方が傾けるのに力がいる。つまり当たりに強い。ただ、下半身が重いと転げにくい。

 柔道や相撲のように転げにくい方がいい競技で下半身を強化をいってたんじゃないのかと思ってます。

 サッカーでは下半身を強化して、下半身の重量が増しても、当たりが強くなることはないということ。

筋肉強化ではなく、バランスの強化は反射と制御なので別ですが。重量アップには限界あるでしょうから。テクニック的なものを考えた方が有意義だろうと思ってます。

どんな風に考えるかというと。

体重が重い方が当たりに強いというのは想像できます。

単純に同じ速度でぶつかった場合、体重が多い方が慣性モーメントが大きいので当たり勝つ

他に体の部位ごとに重さが違った場合を考えると

 ○体をひとつの固まりとして考えれば、倒立振り子のようになり、慣性モーメントが大きいつまり、上半身が重い方が体が傾けにくい。つまり、当たりに強くなる。

 ○体を柔らかいものとして考えると、衝突部分の重さが大きい方が変化が少なく、軽い方が跳ね返りやすい。単純にぶつかるだけならば上半身が重い方が有利になる。(サッカーにおいてはぶつかる場合、二の腕の部分が多いでしょうから。

 下半身が重い方が安定性はいいが単純にぶつかったら当たり負ける(体を傾けられる)ということです。ただしテクニック的なものを考えると結果が別になることもあるかもしれません。

 同じような体型で、同じような体重の場合だったらどうなるかを考えると。もちろんテクニックや駆け引きは考えないとして。

 その場合、反射の速度と力の問題になる。つまり、反射神経と瞬間的に出せる力の大きさに関係する。

 普通に立っている場合、体が右に傾いたら傾いた方の足を伸ばす。左に傾いたら左足を伸ばすというようなことを、人間は意識せずにやっている。本当は脚だけでなく胴体その他も含めてやっているし、前後左右もあります。

 ものを押す場合を考えると、押すものの方に重心を置いて、ものの反対側の地面を踏むわけです。

体当たりの場合も

体当たりする側の反対側の地面を強く踏むことによって相手を押せるわけです。ただしどっちかが強く押しすぎると、どっちも転ぶ。それで転ばない程度に押して有利な状況に持っていくわけです。

一回目ぶつかったときに同じ力で押して、力が釣り合ったとすると、2回目に早く押した方が相手を早く体を傾けれる。つまり反応が早い方がいいわけです。

 それと2回目の時に瞬間的に出せる力が大きい方が、体当たりの速度が速いほうが当たり勝つ。

 テクニック的なものを考えると。

体のバランスを取っている仕組みをヒントに、逆に相手の体のバランスを崩させる方法を考える。

単純なタックルと言うより、競り合いのような場面を想定してますが。

以前書いた、当たり負けない体 と ボールキープ でいいんじゃないかと思ってます。

 簡単に言うと

 押し合うときに、相手が押されたと感じてから押し返すまでに時間差がある。逆に押すのをやめると反対に相手の押すのをやめるのに時間が掛かる。

 それを繰り返すと時間差が大きくなって、相手を押すときに、相手側は止まろうとすると、抵抗無く押せるようになる。ということです。

 コーナーキックでの競り合いなどをみていると、一回押して途中でやめてから、もう一回押すようなことをやってるのをみます。相手の反射の時間や体が傾いてから戻るまでの反応を見ながら。力だけじゃなくて、反射を利用して競り勝っているんだなと。

 他にも斜めに当たることによって相手の力を反らしたり、柔らかく当たることによって、接点部分と押す向きを分かりにくくしたりなどがありそうです。いろいろ試すしかなさそう。

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