日本対フランス分析

この試合の比較対照として、よく10年前のフランス対日本とを比較しています。それ以外に2002年のフランス対イタリアの分析とも比較してみるのもいいと思う。




青:フランス
白:日本
6:15 から高い位置からボールを奪ってからのカウンター

1-1
ボールを奪って前にパスをする
1-2
この時点で攻撃と守備の割合は3対3と同じだが。
1-3
ゴールに対してヘディングで合わせるが威力がない。

1-4
ボールを奪った時点での三角形の形成は日本がボール側によっていたこともあり、中でのスペースが開いている。

15:48 クロス
2-2
中ではなく左側のファーに出していればシュートチャンスがあったのでは。


23:50 縦パスからのクロスを一人かわしてシュート
3-1
マンツーマンの形でマークしているので縦パスが通りやすくなっている。

3-2
ベンゼマが遠藤をかわしてシュート、シュートコースはふさがっている。

30:22 中央でのドリブルからサイドに、ドリブルからシュート
4-1

4-2
ドリブルからシュートするが右サイドが開いている。プレッシャーがあるのでロングパスは難しいかもしれない。

4-3

後半9:00 フリーキックから
5-1


後半28:24 リベリーのドリブルで二人抜いてからのシュート
6-1

6-2

38:25 クロスをオーバーヘッドのパスを頭で押し込むがオフサイド
7-1

後半41:30 クロスを落としてドリブルで交わしてシュート
8-1
シュートコースがない

41:55 コーナーキックからのこぼれだまをシュート
9-1
シュートに対してつめられている。

後半42:22 コーナーキックからカウンターでドリブルで
10-1

10-2
中に走るのを囮にしてサイドにパスを出す。
10-3
中にパスを出してシュート
キーパーが前に出ているのでシュートコースがないので、フリーの香川にあわせている。


 マエの記事の論文での分析では5分間隔なので面白みがないので、ハイライトからボールの移動ごとにカウントする方法に変え。それにゴールをノードとして考えるのを追加して、効果的に得点が可能な攻撃なのかを判断してみようと思う。
 論文では、プレーヤーをノードして考えてそれらを結んでできた三角形が多いほうが攻撃的であるという考えでした。それを、ゴールの両端をノードとして考えて、プレーヤーとゴールの両端を結ぶコースの数が多いほうが得点しやすい攻撃と考える。 その攻撃の数がどちらのチームのほうが多いかを考える。

たとえばシュートでの得点のしやすさを考えると、キーパーはゴールの中央にいると考えた場合、サイドを狙うことになるのでゴールの両サイドをシュートコースと考える。
11-1
当然のことながらディフェンスはシュートコースを切るような場所にいる必要がある。

パスのことを考えても、守備がそれに対して対応した場合を得点しにくいと考えると。これも得点しづらくなる。
11-2

守備がずれた場合シュートコースが開いているので得点がしやすい。
11-3
こういうことを考えて本当に効果的な攻撃なのかを見ていく方法がないか。

サッカーの分析記事をいろいろ見ていて、感想文的なものから、詳しく分析したものとがあります。客観的ではなく誰が分析しても同じ結果になるような方法で分析されていないなと思います。そこで、誰がやっても同じ結果になる方法がないかと考えている。
攻撃的ではあるが効果的でない攻撃が浮かび上がってくるだろう。
前半を見ていると、フランスの攻撃は得点が入らないような無駄な攻撃を繰り返すことによって体力を損耗し後半にばてばてになってカウンターで失点した。

フランス戦で気になった言葉は攻撃的サッカーです。
フランスは攻撃的で日本は攻撃的ではないというような使われ方をされていた。
結果を見ると、シュートが多いが1点も入れられないフランスを攻撃的サッカーというのに疑問がある。それでは攻撃的サッカーが攻撃しているふりをしながらまったく点が入らないチームということになり、攻撃的サッカーを目指す意味がない。

攻撃的サッカーとは

攻撃をすることによって、得点を取り、攻撃をし続けることが可能であることが重要だと思うそのためには攻撃をすることによって相手を疲れさせる必要がある。そうするとフランスは攻撃的サッカーなのか?。前半ボールを奪うよりハイラインでプレスを仕掛けるが1点も取れずに体力を損耗し後半になりぼこぼこになって得点を奪われるようなチームを攻撃的サッカーと呼ぶ必要がない。