これが本物のひざ抜きかが知りませんが、ひざ抜きを図を書いて説明します。
合成的な力を前に向けるように調整する必要があるのですが
- 進む方向の骨盤を上げる。
- 後ろ側の骨盤を下げる。
これで、作用と反作用の力を打ち消す。
- 上体を前に倒して、立てたままにする。
- 膝を上げる
こちらも打ち消しあい、前に進む力だけが残るようにする。
骨盤の動きにより地面を蹴る力が大きくなる。また、前の足にかかる力が減ることになる。すると、後ろの足の地面の蹴る力と、重力の合成されると前に進む力ができる。
こうすることによって、初動が速くなるように思います。ほとんどが骨盤の動きによるモノなので、地面を蹴ったように見えないので動きが見えにくくなるでしょう。
骨盤を省略して書くのも良いんですがそうすると、一番大事なところが抜けるので、骨盤を書いています。実際的なやり方は、骨盤を動作の起点にするを参考にしてください。
よくありそうな失敗例として
ひざ抜きという名前からして、膝を上げると言うことに重きを置いて、前の骨盤が下がってしまった場合、ただ前に倒れることになりかねません。骨盤を省略して考えるとそういう風になりやすいのでしょう。
追記
古武術の膝の抜きとで考えると。
ひざ抜きの本来的な意味は、支える力をなくすことによる体が浮いた状態のときに動くことによる動きを速くすることなんでしょうが。それらを利用した動きというふうにここでは書いています。他に浮き身などのようにも言われているようです。
ここで書いたひざ抜きは、膝の抜きを使って、能のすり足の考えをヒントに動き出しを書いてみました。
このブログでは回転動作に書いていますが。回転の動き方の仕組み自体は違うと思います。