ミラクルボディー シャビ イニエスタ

 シャビ
 シャビの空間認識力が秀でているのを見ました。試合中の画面を一瞬見るだけで、どのように選手が敵も含めて配置しているのかを理解している。
 人間では普通の4つ以上の配置を動いている物体を認識するのはこんなんだというのを脳神経科学の本で読んだ気がします。16人ぐらいの位置を把握していた。他のスペインの選手で試すと6人ぐらいで間違えることが多かった。 筋肉が好きの人は嫌がるだろうけれど、選手の能力の判定方法として、今後使われるのではないかと思う。認知や判断能力が身長や足の速さよりも重要視されるようになるだろう。
 イニエスタ
 イニエスタのフェイント、ダブルタッチというふうに言われていたけれど、左に行くパターンはダブルタッチ、右に行くパターンは、マシューズやインサイド・アウトサイドフェイントという感じで呼ぶほうがわかりやすいと思う。
 ダブルタッチで右に行くのか左に行くのかが直前までわからないように体の動きがほぼ同じであることから。守備側が判断することを難しくしている。


 日本にシャビやイニエスタみたいな人がいたとして、プロになれるかというとなれないと思う。なぜなら身長や身体能力主義があって、結局同じぐらいの能力だったら(同じではないが区別ができないので)、体が大きい方というふうに選ぶだろう。その結果、脚が速い身長が大きいという基準で足切りをされて残らないだろうな。選ぶ側が筋肉が好きで、頭がイイというようなわかりにくい基準では選ぶことができないんだろう。