サッカーをする人のための本

 よくここのサイトで紹介するような本は絶版が多いのです。その理由を考えたときに、需要が著しく少ないので売り続けるために置いておけないのだろう。一般向けの本の需要を100として、専門向けの需要を10とすると。はじめの段階から売れる量が少なくなってしまう。そうすると一般向けについての本ばかりになってしまう。そこで、そういう本が本棚に並び専門向けの本が市場から締め出されていってしまう。


 ゴーストライターが話題になりましたけれどサッカーの本はゴーストライターが書いているというのは当然な漢字だと思う。サッカー選手の名前が載っている本の90%ぐらいはゴーストライターが書いていると思います。そういうのが売れるから専門的な本が本屋の棚からすぐに消えてしまうのだろうかな。本人が伝えたい内容が、100として、間に人が入ることによって、体裁は良くなるだろうけれど。途中で10ぐらいに内容が減ってしまったり、内容が変質してしまわないかという問題がある。サッカーについて知っている人が書けば伝わる内容が伝わりやすくなるだろうけれど、完全ではない。
 文章を書く専門家が書けば沢山の人が読んでも感動して売れる本が書けるかもしれない、それは選手が伝えようとしていた内容とは全く違う場合がある。簡単に言うと売れるための本であり、伝えるための本ではない。
 サッカーの棚に乗っている本の半分ぐらいはサッカーしたことがない人が書いているなと本をペラっとめくった時によく思います。そういう本は読んだらすぐにわかる。こういう状況は日本だけには限らないと思う。有名人が書いた本は、名前だけで売れているのでそうなってしまう。それは日本だけではないだろうが、内容には関係がなくあるのは知名度だけ。文章は素晴らしいけれどサッカーが好きな人が読むと中身が全くないゴミみたいな本だ。そんなゴミの本で本屋が埋まっています。

 そうすることがどういうことが起きるかというと、名著とされているのを探してみたのだけれども探すのが大変困難になる。小さい本屋に並ぶのは中身が無いサッカーをしたことがない人が書いた本ばかり。中古で探す場合はamazonでない時には、大きめの図書館やOPACで蔵書検索をしたり、図書館で本を頼んだりします。でも、それは本の著者には利益にはならないので、そういう本を書く人がどんどん減ってしまう。中身が無い本を書く人で溢れかえる。