評価の問題

 サッカーは成果主義といえる、結果が試合に出れるかに関わってきたり移籍、年俸にまで影響を及ぼす。監督が変わった場合にまず行われるのが選手に信頼を得るということになる。そうすると選手に対して公平に評価しているというのを示さなければいけない。公平性を見せるために行うのがわかりやすい数字で、選手の優劣を判断することになる、そこで問題になってくるのが数字で表すことができない部分だ。

 例えば何点とったかというようなわかりやすい指標で、選手の優劣を選び出場する選手を変えていたとする。そうすると、選手は点を取ろうとしてパスかシュートかの選択するときに、パスのほうが点が入りやすいと思っていてもシュートをするだろう。そうしないと個人としての得点がとれなくなり、成績が悪くなり評価されなくなる。

 チームとして良い結果になることを選択するか、個人としての結果を求めるかでかわってくる。個人としての結果を求めるとつなぐということや、献身的なプレーをしなくなりそしてチーム全体としての機能が低下する。シュートをするなパスをしろというような単純な問題ではなく、その選択がチームとして勝つということにつながっているかどうかが問題になる。
 成果主義を取り入れて、トップの成績に成っているとひがいるとする。でも、そいつはシュートばっかりしていて点をいっぱいとっているだけで、パスを選択をすればもっとチームとして点がとれていたかもしれない。守備を積極的に行えばもっと失点が防げたかもしれない。個人として自陣からドリブルで上がってきて相手のゴールに叩き込んでいるわけではない。得点はとっているけれど点を取る係なのであって、チームに一番貢献しているわけではない。 そういう選手がパスを選択せずにシュートばかりしていると、そういう選手は除いたほうがいいと考える。
 だが、チームの成績が悪い時に点をとっている選手を外すのは、チームの成績がいい時に悪い選手を外すより難しい。そうすると、悪い結果になるということがわかっていても現状を維持する方向に進んでしまう。

 チームに貢献してい人をどのように評価として落とし込めるか、数字として表すことができないところを拾い上げて、評価するかが難しくもあり必要な問題だ。