ドイツ対ブラジル ワールドカップ 準決勝

ドイツ対ブラジル
ハイライト 動画

ドイツがコーナーキックから、得点をするまでブラジルの思惑通りだったと思う。ただし、ドイツのコーナーキックは周到に用意し、練習されたコーナーキックだったわけである。ミュラーの得点を見ると、マークしているはずの選手がブロックされてマークをすることができなくなっているのが映像からも見ることができる。そのブロックは練習されているだろうし、ブラジルは対応できず、そのセットプレーからの罠をブラジルは見破ることができなかった。


 ドイツ1点目
ドイツ1点目

ドイツの1点目前半 10分50秒
コーナーキックから中央でのスイッチにマークがついていくことができずフリーにしてしまい足で決められる。
 マークが外れることで、足でコーナキックからのボールを決めるという形になる。ドイツの選手がコーナーキックの時に団子を作ることでマークがしづらい状況ができる。そこで、一人ミュラーがその団子から抜け出すことでフリーになる、そのフリーにコーナーキックからのボールが行くことでフリーでしかもコーナーキックからのボールをゴールすることになる。

ドイツ2点目
スローインからのクロス
 フッキのパスミスからボールを奪われるがフッキは取り返しに行かないので、ノンプレッシャーでドリブルをして前にパスを許す。一気にカウンターで、自陣奥深くのスローインを許す。
ドイツ2点目1
 スローインからの中央にパスをしようとする。ドイツの中盤が後ろに下がると中央がついていきパスコースが空いてしまう。更にパスをカットしようとして失敗しフリーになる。
ドイツ2点目3
 スペースにドリブルし縦パス。サイドから中央へ走りこんでいる、けれど、ブラジルが本来設定しているだろうという最終ラインより深い位置にブラジルの選手が一人いることで難なく縦パスが出せるような状態になっている。

ドイツ2点目4
 縦パスを入れたあとに、そのまま中央に走りこみキープしてスイッチに、その後サイドにドリブルをするが誰もついていっていない、

ドイツの2点目前半22分08秒
 これの思うところはスペースに詰めてないから中央でフリーで受けれたり、不用意な位置取りでピンチを招いたというようなあり方もある。でも、ドイツはロングシュートは何回も防がれていたから、ロングシュートを打たなかったし、スルーパスを受けてもシュートを打たなかったし。そこからスイッチしてフリーになってからようやくシュートをするような、ティキ・タカだったし。ブラジルの守備は頭のなかに???がいっぱいになっているような顔をして動けないようになってしまうシーンが何度も見られた。

ドイツ3点目
ドイツ3点目1
 キーパーからのキックをヘディングで落とす、それを中央にパスをする、そうすると中央出前を向いて広大なスペースができていた。そこから左側にドリブルをしてパスフェイント。

ドイツ3点目2
 右に反転して右サイドにパスコースを探す。そうすると右サイドで一人下がってきてパスをする。マークがついていないので反転してドリブルが開始できる。
ドイツ3点目3
 右サイドを駆け上がるので、サイドにパスをする。中央では、点を取ることになる選手がフリーになっている。
ドイツ3点目4
 右サイドを駆け上がりクロス、そのボールをシュートしようとしてスルーし、フリーでボールを受ける。やや左足アウトにかけて左下隅にゴール。

 ドイツの3点目前半23分57秒
クロスをスルーすることでフリーでシュート。左足アウトサイド気味で左下隅の決める。ブラジルの守備が中央に人数をかけていた遅れてきた分だけ、誰もマークに入っていなかった。

ドイツの4点目
ドイツ4点目1
 不用意のパスといえるかもしれないけれど、パスをしようとした時はフリーだったと思うし、ただし全力で走って詰めに入ったので、そうなった。
 
ドイツ4点目2
 ボールをカット後はそのままドリブルして、2対1になる。ワンツーを繰り返すことでフリーでシュートを決める。

ドイツの4点目前半25分06秒
最終ラインのでのパス回しから中盤に当てトラップした瞬間に寄せられてボールを奪取する。そこから、サイドにはいてシュートするふりをして、中に折り返してそのままシュートを決める。

ドイツの5点目
ドイツ5点目1
 ブラジルのクリアボールをトラップしてドリブルを開始、一人を躱し、中の二人はマークのために爪に行かず二人ぬかれ、更に二人詰めてきたところをパスをする。実質センターバックが最終ラインから5人抜き。そのために完全にブラジルの守備が崩壊する。

ドイツ5点目2
 最終ラインで2対1というなかなか見れないようなことに、ワンツーで守備が躱されてそのままシュート。

ドイツ5点目 前半 28分48秒
 ブラジルがクリアしたボールをセンターバックがドリブルで駆け上がて、3人を抜いてから、二人が詰めてきたところで、スライディングしながらパスでかわされて、実質2対1の状態になる。サイドにはたいて、中央がフリーになり、中央がパスをうえてそのままシュート。
 センターバクの駆け上がりは、ブラジルがマンマークをすることで、プレッシャーがかからない状態で中途半端な守備になっていた。  最後のシュート時は、そのままついていかず遅れることでフリーになっている。 


ドイツ6点目

ドイツ6点目1
 最終ラインからのボールの組み立て、ドイツの殆どの人がボールを絡みながら、移動を繰り返すことで、ブラジルのマークがどんどん剥がされていく。

ドイツ6点目2
 フリーでパスを受ける場面が多く、スペースも広大で難なくボールを回している。

ドイツ6点目3
 ブラジルの守備が崩壊しているのが表す場面。ボール保持者にプレスをかけるがその後どっかに行ってしまう。本当に訳がわからない。そのために後でフリーでリターンパスを受けている。

ドイツ6点目4
 リターンパスを受けた後、ブラジルの守備が一斉にゴールに雪崩れ込む、逆にドイツの選手が下がることでフリーに。フリーでボールを受けてシュート。


ドイツ6点目 68分33秒
 サイドからのクロスをニアサイドで受け取り、そこからさらに、中央のフリーな選手にパスをして、そのパスをシュートした。5点目やそれ以前の守備で、遅れてくる選手を警戒するあまりに、中央に大きいスペースができていて、そこを利用されている。


ドイツ7点目 78分23秒(後半33分)
サイドからのクロスをトラップして、そのままニア上に決める。
 個人の能力で見るとドイツよりブラジルのほうが強いと思う。ただ、その個人の能力が得点に結びつかいない能力なだけで。それは致命的じゃないかと思うけれどそのために負けたんだと思う。ネイマールがいない、チアゴ・シウバも居ないというのもあるだろうけれど、ブラジルはサッカーの個人技は上手いけど、サッカーは個人だけじゃない。個人で秀でても結局組織的にいかに点を取るかっていうのが、最終的には影響が大きくなったのだと思う。だって1対1で負けるシーンはなかったと思うのよ。ドイツの得点は組織的な得点が大きいなって感じる、劣化バイエルンなんというような言い方もあるけれど、チームとしての方針が明確でどういう方向性にするかっていうのが試合の数分を見るだけでわかるというようなチーム。クローゼが得点をいっぱいとっているけれど、それはチームとしていっぱいとっているのであって個人でとっているという感じがしない。
 


ドイツのカウンターからの得点はこの本がよくその特徴が現れていたように思う。すでに絶版っぽいのだけれども、レビューも星1になっているけれど、その理由がチームの連携の練習だったからというのがなんとも言えない。