キック力とは

 キック力を上げる動画とかはよくあるしみたことがある。ただ、感覚的なことを語られていることが多くて、科学的に正確ではないことが多い。そのために結果としてキック力は向上していない。

 

 ここで言う科学というのは、力学の計算、中学レベルでもいいし、高校大学レベルでもいい。youtubeでみていてもどうも変だなと思うことが語られている。

 

 例えば、けるときに軸足で踏ん張ることがいいといっている人がいる。踏ん張るとボールに力が伝わるという。これが嘘なんだ。

 

 

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5号 68~70cm 22cm 410~450g 一般・大学・高校・中学校用

 サッカーボールの重さ450g、人間の体重70キログラムとする。人間が30キロメートルで走って、ボールが時速130キロメートルで飛んでいくとする。蹴ったあと人間はどのくらいの速度かという計算をすると、人間の重さ的に止まるはずがない。運動量保存の法則や運動エネルギー保存の法則で考えるといい。

 

2物体の衝突と言われる計算。高校でやるが、

 では、蹴ったときに止まっている人は何なのかというと。助走で走って急激にブレーキを掛けたあとに、蹴っているというバカみたいなことをやっている。

 

 時速30キロメートルで走っているのに、なぜボールはそれ以上の速度で飛んでいくのか。これはムチの運動で加速するから。このムチの運動での加速には筋肉は関係がない。はじめの速度と重さ、足の先の重さの関係から足の振る速さがわかる。

 

 水を出しているホースで先の部分を細めると勢いよく水が飛び出る。つまり水の出る量が変わらず、先のほうが小さくなっているために、速度が速くならないと後ろから押される。こうして水の勢いは速くなる。

 

 これからわかることは足の筋肉をつけてもキック力は上がらない。どうせ付けるならお腹や腰あたりの筋肉をつけよう。ただ足の筋肉がないと、蹴ったときの反動で足がダメージを受けるので足の筋肉も必要だ。

 力学の計算からどうすれば、キック力が上がるのかというのを試したことがある。けど、一番速くなる条件を試すより先に足のダメージで蹴れなくなるのが早かった。それから考えることは、キック力を上げるよりよりキック動作が少なくても強くける方法を目指したほうがいい。

 

 物体の衝突で考えると、足がボールに当たる前の速度が重要になる。ただ、野球などは、ボールと手が接触した状態から加速することでボールを早く投げている。

 蹴る動作もボールと足が接触する瞬間を最大速度に持っていくより、接触したあとから加速したほうが、足への負担が減ったり、もっとボールの速度をあげれるのではないかと考えている。